こんにちは、佐々木です
今年も、残るところあと半年になりました
皆さんは、どうお過ごしですか?
今回も、前回に引き続き『金属アレルギー』について書きます
◎金属アレルギーいろいろ
◇ニッケルアレルギー
金属アレルギーの方で一番多いと言われているアレルギーです
ニッケルは、お金・食器・メガネのフレーム・下着の金属部分・アクセサリー全般・化粧品など、
私たちの身近で多々利用されています
ニッケルが含まれるアクセサリーでアレルギー反応が起こった場合、アクセサリー自体には表面上の変化(変色や腐食)がないので、
アクセサリーが原因と気付かない人が多いようです
また、金メッキ製品の下地に使われることも多く、使用していくうちに金メッキが剥がれていつの間にか
ニッケルが溶けだしてアレルギーになっていたなんてこともあるので注意が必要です
◇コバルトアレルギー
ニッケルと関連性の深いアレルギーで、ニッケルアレルギーの半数以上の方にコバルトアレルギーがあると言われています
ニッケル同様、私たちの身近で多々利用されており、食品はもちろん、磁石や入れ歯に使われることがあります
また、コバルトは人体に必要な栄養素「ビタミンB12」の主要成分のひとつなので、摂取しないという訳にはいきません
コバルトアレルギーの疑いがある方は、早急にお医者さんに相談しましょう
◇クロムアレルギー
クロムアレルギーを引き起こすのは、クロムのなかでも「6価クロム」と呼ばれるものです
クロムには「3価クロム」と「6価クロム」の2種類があり、「3価クロム」は人体に必要なミネラルだそうです
メッキによく利用されるほか、「皮をなめす」のにも使用されている金属で、なめし皮を使用した腕時計や手袋、
靴なんかでもアレルギー反応を引き起こすことがあります
鉄とクロム(またはクロムとニッケル)を合わせたものが、一般的に「ステンレス」と呼ばれる合金です
「ステンレス」に中でも、金属アレルギー対応としてよく耳にするものが「サージカルステンレス」と呼ばれます
これは、鉄・クロム・ニッケルの混ぜる割合を調節・加工してアレルギー反応を起こしにくくした金属です
◇金アレルギー
金属アレルギーが起きにくいとして名高い金ですが、近年ではゴールド(金)製のピアスを選ぶ方が増えている影響で、
金アレルギーの人が増加しています
溶けにくい性質とはいえ、ピアスは自分の体に穴をあけて使用するので、体内に入りやすい、つまりアレルギーを発症しやすいです
また、「金」と表示してあっても「金」以外の金属が混ざっていて、そのどれかによってアレルギー反応が起こっていることもあります
「金」には『14K』、『18K』、『24K』などの種類があり、これらは金の純度を示しています
『24K』が純度99.9%で、「純金」と呼ばれるものです
『14K』は金の含有量が14/24、つまり約58%が金で残りの約42%は他の金属が混ぜられているということを示します
◇銀アレルギー
銀そのもののアレルギーを発症するケースは非常にまれで、実は銀アレルギーではなく、
混ぜられている金属のうちのどれかによって発症している場合が多いです
そもそも「純銀」の製品が少ないのは、柔らかすぎて加工には不向きな金属のため、
銀製品の多くは他の金金属を混ぜて強度を増したものが使用されているからです
◇チタンアレルギー
最も少ないと言われている金属アレルギーのひとつです
チタンアレルギーの疑いがある場合はまず、他の金属との合金ではないか、他の金属でメッキ加工されていないか確認しましょう
チタンは水に溶けだしにくい、金属アレルギーの起きない金属として有名で、
化粧品・調理器具・メガネフレーム・人体器具(インプラント・ペースメーカー)・アクセサリーなど多くの商品に使用されています
耐久性もあって海水にも強いことから、建物や乗り物にも利用されているようです