こんにちは、山口です。
今回は前回の続きで、梅の効能について書きたいと思います。
・肝機能を強化し血流を改善 血液がサラサラに。血栓・動脈硬化などの予防にも!
梅干しにはピルビン酸という成分があり、これは肝機能の強化に有効といわれています。
またジャムや梅肉エキスなど梅を加熱した製品では、梅に含まれている糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られます。
ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
また血液中にコレステロールが溜まるのを抑え、酸素や栄養分の供給がスムーズになることで、老廃物の排出を促進し疲労回復も期待できます。
新陳代謝が活発になるので老化を抑えることにも繋がります。
・梅の殺菌作用 微生物の繁殖を抑え食中毒予防にも
梅に含まれているクエン酸は、殺菌・除菌効果に優れています。
昔からおにぎりやお弁当に梅干を入れるのは、クエン酸の微生物の繁殖をおさえる効果を狙ったものです。
さらに、お腹の中に入ると胆汁の働きを活発にし、食中毒の原因となる菌に対する効果も期待できます。
また近年では、梅に胃や十二指腸かいようの原因とされ胃がんとの関連も指摘されるヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があることが、和歌山県立医大の宇都宮洋才講師らのグループで研究されています。
・美肌、老化防止 むくみ解消、女性の悩み、シミ・シワにも
肌のシミ、シワ、くすみなどの原因のひとつとして、内臓の老化があげられます。
梅のクエン酸は、新陳代謝を促し体内の老廃物の排出を促進してくれます。これにより、むくみの解消、美肌や老化防止なども期待できます。
また、梅にはポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化成分が含まれ、野菜や果物の中でも優れた含有量を誇ります。
梅は熟しても甘くならず強い酸味が特徴です。
未熟な青梅の種子にはアミグダリンという物質が含まれおり、これが酵素によって分解されると有害な青酸を生じ中毒症状を引き起こす原因となります。
そのため生のまま食べる事は出来ず、加熱またはアルコールや塩漬けにし食べられる状態にして保存します。