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水中毒

こんにちは、山口です。
最近はとても暑いですね・・・
暑い日は、熱中症対策としてこまめな水分補給を心がける必要があります。
しかし、水をたくさん飲み過ぎると「水中毒」になることがあるといいます。
疲労感、頭痛、めまい、ケイレンなどが現れ、重症だと亡くなることもある怖い病気です。
水を大量摂取すると、なぜ水中毒になるのでしょうか?

熱中症予防や健康法でも水を過剰摂取

夏の熱中症予防や『水を毒性が飲んで体をきれいにする』といった健康法でも水を過剰に摂取して水中毒になることがあります。
水には毒性がありませんが、1日に3L以上飲むと体内の水分が過剰になり、血液のナトリウム濃度が低くなる低ナトリウム血症になります。そのため浸透圧で水分が脳細胞内に移動してむくみを引き起こし、頭痛、錯乱、昏迷などの症状が出ると考えられています。

重症化すると死亡することも・・・

 

血液中のナトリウムイオン濃度は通常、135〜145mEq/l程度ですが、濃度が低下すると次のような症状が現れます(mEq/lはイオン濃度の単位)。

ナトリウムイオン濃度が低下すると…
・130mEq/l=軽度の疲労感
・120mEq/l=頭痛、嘔吐、精神症状
・110mEq/l=性格変化、ケイレン、昏睡
・100mEq/l=呼吸困難などで死亡

なお、水中毒の治療には、塩(塩化ナトリウム)を補充する必要がありますが、急に補充すると脳を損傷することがあるので、時間をかけて補充します。

熱中症予防には水分補給が欠かせませんが、水だけを摂取するから低ナトリウム血症になってしまいます。ナトリウム(塩分)を含むスポーツドリンクや経口補水液で水分補給をするように心掛けましょう。

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